英語の勉強は目標の3歩先を見ることで継続しやすくなる【理由と方法】

英語の勉強に今一つ身が入らないあなた、なかなか継続できないあなたに対する一番簡単でシンプルなアドバイスが「目標の3歩先を見ること」です。

例えばあなたがTOEIC800点を目標に勉強しているとしましょう。

「では、あなたのTOEIC800点を取る目的は何ですか?」

ふむふむ、会社で昇進したいからですか。では、昇進してどの役職に就きたいのですか?給料はいくら上げたいのですか?

なるほど、課長に昇進して給料を50万円上げたいのですね。では、課長に昇進して何をしたいですか?増えた50万円で何をしたいですか?


この最後の問いの答えが目標の3歩先です。

つまり、TOEIC800点を取るという目標に対して「なぜ?」を3回突き詰めることで具体的な目的を自分自身が理解することができ、それが勉強を継続するモチベーションにつながるのです。

更に、目的が具体化されることによってTOEIC800点を取った後の自分を想像することができるようになり、自己肯定感が増し自分に自信が持てるようにもなります。

目標の3歩先を見ることのメリット
・自己肯定感が高まる
・勉強効率が高まる
・勉強を継続しやすくなる

この目標に対する理由をしっかりと考えるという、時間にして30分の作業をしないばかりに勉強が継続できなかったり、なかなか勉強が身に入らなかったりするのは本当にもったいない。

今回はこの目標の3歩先を見る、つまり、目的を具体化することのメリットとその方法について書いていきたいと思います。

英語勉強の目標の3歩先を見ることのメリット

では、英語の勉強を継続する上で目標の3歩先を見る、つまり目的を具体化させることのメリットはどんなものがあるかを見ていきましょう。

未来の自分を想像できるようになり自己肯定感が高まる

まず第一に、目的を具体化することで未来の自分をより具体的に想像できるようになり、それによって自己肯定感が高まる。つまり自分に自信が持てるようになります。

例えば、先ほどのTOEIC800点を取るという目標に対して、3歩先を見ていない場合と見た場合の2つの例で説明していきましょう。

1)TOEIC800点を取ることが目的の場合

 

2)TOEIC800点を取る目的が海外事業部課長となり欧米ビジネスで成功するため、また、増えた50万円の年収で都心に引っ越す と具体的に見えている場合

さて、どちらが未来の自分をありありと想像できることができるでしょう?

明らかに2)の場合だと思います。

そして、2)のように具体的な未来を想像できるようになると、将来海外事業部課長となり欧米相手にバリバリ仕事をこなしている自分、増えた50万円で都心に引っ越し自転車通勤をしている自分をまるで今現在の出来事のように想像することができます。

このように未来の自分を今現在の出来事のように具体的に想像できるようになると何が起こるかというと、まるで自分がその未来を生きているかのように自分に自信を持つことができるようになります。

具体的に言うと、今の勉強がその未来につながっているということを強く意識できるようになるため、勉強を続けている=未来の自分に近づいている、つまり勉強を続ければ未来の自分になれるという確証めいた想いが発生し、そのことが自己肯定感を強めることにつながってくるのです。

勉強する意欲が強くなり勉強効率が高まる

そしてこの自己肯定感の高まりが、勉強に対する意欲を刺激し、勉強効率を高めてくれます。

英語を勉強することで理想の未来が手に入ると分かっているのですから、それは勉強に対する意欲も上がりますよね?

更に勉強の目的がはっきりしていることで、英語の吸収力も断然上がってきます。今何のためにこの単語を勉強しているのか?ということがしっかり見えているので、覚えようという気持ちが自然に高まるんですよね。

また、いわゆるカラーバス効果も生まれるようになり、要は英語の勉強を強く意識していることで、身の回りの英語に自然と気付くようになり、今まで拾えなかったような情報も集まりやすくなってくるという効果もあります。

強い意欲をキープできるため勉強を継続しやすくなる

そして最後のメリットがこれ。目的を具体化することで英語の勉強を継続しやすくなります。

理想の未来がはっきりと見えていて、そのためには英語の勉強を続けることが必要だとしっかり認識している。

このことが今まで挫折しがちだった英語の勉強を継続させるモチベーションとなってくれるのです。

英語勉強の目標の3歩先を見る方法

ではここから英語勉強の目標の3歩先を見るためにはどうすればいいかを説明していきたいと思います。

誰に褒められたい?どれぐらい儲かりたい?

今回もTOEIC800点という目標に関して考えていきましょう。

TOEIC800点を取得する理由は人それぞれで、例えば就活で使いたいとか、転職に役立てたいとか、はたまた友達から羨望のまなざしを浴びたいとか、そういったものでも良いと思います。

コツはその「なぜ?」に対して5W1H、要は誰から?何を?どこに?どのように?どのくらい?と考えていき、その理由を具体化していくことです。

例1)TOEIC800点を取りたい
問1「なぜ?」就活で使いたい
問2「なぜ?」良い会社に入りたいから
問3「いい会社とはどこに入りたいの?」伊藤忠商事に入りたい

例2)TOEIC800点を取りたい
問1「なぜ?」転職に役立てたい
問2「なぜ?」給料を上げたい
問3「いくら給料を上げたいの?」年収50万円アップしたい

例3)TOEIC800点を取りたい
問1「なぜ?」友達から羨望のまなざしを浴びたい
問2「誰から浴びたいの?」就活仲間とバイト先の女の子
問3「なぜ?」皆から尊敬されたいし、気になる女の子にアピールしたい

こんな感じです。

ただ漠然と「なぜ?」と考えるとなかなか答えが出て来なかったりしますので、5W1Hを意識して自分に問いかけるとスムーズに回答できるようになります。

TOEIC800点を取るという目標から「なぜ?」を3回繰り返すだけで目的が大分具体的になりますね。

これだけでも大分違いますが、ここから更に深掘りして「なぜ?」を繰り返していくと、より効果が上がるようになりますよ。

紙に書く、もしくは写真を探す。忘れてしまうから

そしてこのTOEIC800点を取る目的を具体化したら、それを紙に書いておきます。もしくはその具体化した理想の未来を表す写真をネット上で見つけてダウンロードするというのも効果的。

なぜそんなことをするかというと、忘れてしまうからです。

人間と言うものはどうしても忘れてしまう生き物ですので、いくら自分の理想の未来とはいえ簡単に忘れてしまいます。

そのため、紙に書く、もしくは写真として持っておくことで、忘れることなく自分の意識に留めておくようにするのです。

それを毎日見る。手帳に書くのがおすすめ

そしてその目的を書いた紙、目的を表した写真を毎日見るようにします。

これをする理由も、しないと忘れてしまうからです。

毎日欠かさず目的を見ることで、自分の意識の中に英語勉強の重要性を染み込ませていきます。

私の場合は目的を書いたポストイットを手帳に貼っていて、毎日それを見るようにしています。

具体的な私のやりかたはほぼ日手帳の「英語の勉強を継続、習慣化」させる使い方を参照ください。

ほぼ日手帳の「英語の勉強を継続、習慣化」させる使い方

まとめ

英語習得のためには毎日の勉強を継続することが必須条件です。

そのための一番簡単でシンプルな方法が目標の3歩先を見ること。

この目標に対する理由をしっかりと考えるという、時間にして30分の作業をしないばかりに勉強が継続できなかったり、なかなか勉強が身に入らなかったりするのは本当にもったいないです。

皆さんも自分の英語を勉強するという目標に対し、誰から?何を?どこに?どのように?どのくらい?と考えていき、その理由を具体化していくことで理想の未来を手に入れてください!

ちなみに、今回紹介した目的を具体化する詳しい方法が書いてある本がこの神メンタルという本。

私の方法もこの「神メンタル」を参考にして作ったものです。

興味のある方は是非読んでみてください。